昨年、福岡県立太宰府特別支援学校の先生よりボッチャのランプと、卓上タブレットスタンド制作の依頼を受け、材料技術科の3年生の生徒が課題研究の時間を使って製作しました。
ボッチャとは重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障がい者のために考案されたスポーツでパラリンピックの正式種目にもなっています。そのランプとはボールを投げられない人が使う勾配具のことです。
ボッチャのランプは、4人の生徒で作業を進め、実習でも扱っているFRP(強化繊維プラスチック)を主な材料として製作しました。まず設計図を描き、模型を作るところから始めました。FRPは乾かす時間がかなりかかりましたが、少しずつ形にしていき、耐久力のある製品に仕上げました。
卓上タブレットスタンドは、3人の生徒が曲げ加工、溶接作業、仕上げ加工等、日頃の実習で培った技術を活かし製作しました。まず目標である軽量化を目指し、材料に木材と厚み1.5mmの鉄板を使用して模型製作を行いました。その模型の製作から改善点を見直し、軽量で角度調整が容易にでき、折りたためることの出来る製品に仕上げました。
完成したボッチャのランプ1台と、卓上タブレットスタンド2台を令和3年3月15日、太宰府特別支援学校に寄贈させていただきました。今後は肢体不自由クラスの教育活動において活用されるそうです。
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